はじめまして!ケンです!
このブログでは資産形成に役立つ情報を発信しています。
みんさん、資産形成の勉強をしていると、こんな言葉を聞いたりしませんか?
お金を増やしたければ、銀行窓口には近づくな
by多くの資産家
でも、資産形成ための金融商品は銀行や証券会社で買うんじゃないの?
たしかに、資産形成を行うには金融商品へ投資をし、複利の力で資産を育てていくというのが王道です。
では、なぜ銀行の窓口に近づいてはいけないのでしょうか?
メガバンクで10年間勤務をしていた私が、銀行窓口に近づいてはいけない理由を3つご紹介します!
時間がない方には最初に結論だけまとめておきます。時間のある方はぜひ最後まで読んでみてください。
1.資産形成する上で必要な商品を売っていない
2.銀行員のポイントになる商品を勧められる
3.販売している銀行員が投資に詳しくない
それでは、それぞれに具体的に解説していきます!
1.資産形成する上で必要な商品を売っていない
資産形成の王道である投資信託。
投資信託を選ぶ際に皆さんはどのようなポイントを見ていますか?
株式投資と違って投資信託は以下の3つのポイントを押さえておけば大きな間違いを犯すことはとても少なくなります。
その3つのポイントとは
①投資信託のテーマ
②手数料
③運用会社
これだけです。
①投資信託のテーマとは、例えば「全世界インデックス」、「米国株式インデックス」、「日本株式インデックス」、「SDGs関連銘柄アクティブ」、「脱炭素関連銘柄アクティブ」といった投資信託に組み込まれている株式のジャンルを示したものです。
大手研究機関からは「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」という研究結果が発表されていたりして、最近ではインデックスファンド特に「全世界株式インデックス」や「米S&P500インデックス」といった商品が人気を集めています。
では、銀行の窓口で販売されている投資信託はどのようなものでしょうか?
銀行では「その時の時流にあった商品」が販売されていることがほとんどです。
先の例で言うと、「SDGs関連」や「脱炭素関連」といったものです。たしかに世界的に解決しなければいけない課題であるため、
今後伸びるのでは!?
と思ってしまいがちですが、手数料が高い上にアクティブファンドなのでインデックスファンドにはかないません。では手数料について見ていきましょう。
②手数料は投資信託を購入する際「購入時手数料」「信託報酬」「その他の費用」の大きく3つがかかります。銀行窓口で販売されている投資信託の手数料はざっくり
購入時手数料・・・3.3%
信託報酬・・・1.6%
その他の費用・・・0.1%
といった商品が多いです。投資信託は一般的に年間4~7%のリターンがあれば優秀とされています。
ということは上の数字を足した5%といのは、投資信託が1年間に4%成長しても投資金額は1%目減りしたまま、7%成長しても2%分しか増えていないという残念な結果になってしまいます。
ちなみにインデックスファンド、中でも有名な「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の場合はどうでしょうか?
購入時手数料・・・なし
信託報酬・・・0.1144%
その他の費用・・・記載なし(そんなに高くない)
その他の費用はどの投資信託も大きく変わらないので0.1%だと仮定すると合計0.2144%と先ほどの1/23であることがわかります。これであれば、世界経済成長の恩恵をそのまま受けることができますね。
③運用会社については、銀行窓口でも大きな問題はないかと思いますので、気になる方は今後別の記事で紹介します。
ではなぜ銀行の窓口では資産形成に必要な商品ではないものを勧められるのでしょうか?
詳しくは次で紹介します。
2.銀行の収益に結び付く商品を勧められる
こんな疑問を持ったことはありませんか?
マイナス金利で銀行の業績が厳しいと言われてるけど本当なのかな?
銀行は好立地な場所に支店があるけど、どれだけ儲かっているんだろう?
銀行員は昔から高給取りで人気の高い職業です。また、駅前一等地や商店街の入り口といった、明らかに家賃の高そうな場所に支店を設けています。
2022年11月14日の日経新聞では、
3メガバンク、純利益33%減 海外関連の損失響く
日本経済新聞HPより引用(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB102820Q2A111C2000000/)
という記事がでています。33%減益というのは大変そうですが、記事の中にはこのような記載があります。
三井住友FGは・・・通期の純利益予想を7300億円から7700億円に上方修正した
日本経済新聞HPより引用(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB102820Q2A111C2000000/)
あれ?減益で大変なんじゃないの?
そう思われた方、数字は「感情より勘定」で見ましょう。確かに昨年よりも業績が落ち込んでいるのは事実ですが、それでも7700億円もの利益を出しているんです。
しかもこの数字は、高い給料や高い家賃を支払った後の「純利益です」。
マイナス金利の影響で貸出金収益が落ち込んでいるのは事実ですが、ここまで莫大な収益をどこから稼いでいるのでしょうか?
その一つは、みなさんが支払っている「手数料」です。銀行も営利企業なので自社が成長し株主に利益を還元しなければいけません。その利益はみなさんの「手数料」から生み出されているのです。
そのため、銀行窓口ではお客さまの資産形成に最適な商品ではなく、「お客さまにはそこそこ良く、銀行に最適な商品」を販売するのです。
資本主義経済では利益を生むことが善とされているので、そのような考えを否定するつもりはありませんし、私一人がそんなことを言っても潰されてしまうのが落ちです。
だから、「正しい知識をつけて、騙されないようにしよう!」と常に考えています。
3.販売している銀行員が投資に詳しくない
そもそも投資について勉強する人はどのような人でしょうか?
多くは「投資で人生を少しでも豊かにしたい」と思っている人です。
では、窓口で金融商品を販売する銀行員の目的は何でしょうか?
それは、「営業目標を達成するため」です。
そのため、銀行員は金融商品の勉強ではなく、「どうすればお客さまに販売できるか?」を一生懸命勉強します。その勉強の中で金融商品を勉強しますが、「お客さまに最適な投資はインデックスファンドだ!」と理解しても、インデックスファンドでは銀行が手数料をもらえないので、目標項目からは除外されていたりします。
結果として、「商品知識」ではなく「販売手法」に磨きをかけるのです。
もちろん、すべての銀行員がそうではありませんが、仕組み上そのようにならざるを得ないと感じています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私は、自分を成長させてくれた場所として銀行には大変お世話になり感謝しています。
しかし、資産形成をする上で、私は絶対に銀行窓口にはいきません。
いまはパソコンやスマホで手軽に投資について学び、実際の運用ができる時代です。
投資信託を購入するなら、有名な証券会社はたくさんあります。
そういった、お金に対する正しい知識を学んで頂ければと思い、この記事を書きました。
これからも、金のなる木を育てるための役立つ情報を発信していきますので、引き続きよろしくお願いします!
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